161 ボク、もうやりたくないよ
来る日も来る日も世間に隠れながらボール投げをさせられた。
ただ1点の目標「巨人の星」を目指し。・・・かなり古いですが一世を風靡しました。
泣きながら卓球を続けていた幼少期の愛ちゃんの映像は有名ですね。
「ワールドカップに出る」と書いたJリーガー中田英寿氏の小学校時代の作文も評判でした。
「みんなと遊びたいし、ゲームやりたいし、他のこともしたい。もうやりたくない」
毎日、毎日同じことを繰り返し、練習している意味すらわからない子供。
負けるのが悔しいからやる子供。
自ら進んでやる子供。
様々ですが続けさせる親御さんの苦労をお察しいたします。
スポーツ選手の目標はギュッと絞られていて明快ですね。
自己ベストの更新、優勝。
日本記録、世界記録の樹立。
オリンピック出場。
一般の人々は選択肢が多いためここまで明確な目標を決めるのは難しいですね。
1964年東京オリンピックのマラソンで銅メダルに輝いた円谷幸吉選手。
「もう走りたくない。あそこの電信柱まで走ったらもうやめよう。」
そんな日常を繰り返していたとのエピソードを聞いたことがあります。
もし同じアスリートが目標を一切持たずトレーニングを強いられたら・・・、
続けることができないのは想像に難くありません。
東京オリンピック2020が延期になりました。
政治的、経済的な思惑を見せながらの難しい決断でした。
目指してきた目標が霞み、点滅し、消えるのではないか。
代表選手たちの心労は察し得ないものがあります。
しかし「練習時間がより確保できた」といった選手達の言葉には心を打たれます。
ビオストラスはかつて選手の心と健康状態を安定させるためにスイスオリンピック委員会から公認指定されました。
来夏には選手達の研ぎ澄まされたパフォーマンスと最高の笑顔を見たいと切に願います。