108 見た目と健康
きれいに撮れているポートレート写真を41人の人たちに見せて、
「あの人何歳に見えますか?」と質問をしました。 実年齢70歳はふせています。
「そうね、55歳くらいかしら・・・?」
「60前後だね」 と実際より若く見られています。
同じように、よく似ているけど違う70歳の人の写真を見せて同じ質問をしました。
「そうね、75歳といったところかしら・・・」
「80歳近いと思います。」 と老けて見られています。
比較されたこの2人・・・、実は双子だったのです。
まったく同じ遺伝子を持った2人ですがこんなにも見た目の歳の差がついてしまいました。
そしてこの見た目の差がなんと2人の寿命にも差をつけてしまったようです。
70歳以上の913組の双子に対してこのような「見た目年齢」の実験が行われました。
7年後に2人の健康状態を調査すると言う壮大な実験です。
お亡くなりになった674人のほとんどが「老けて見える」人たちだったそうです。
しかも老けて見える歳の差が大きいほどその傾向が強かったようです。
さらに見た目年齢が若かった人ほど身体機能、認知機能が高いという結果が出ました。
以上はデンマークの大学がイギリス医学雑誌British Medical Journalで発表した内容です。
「生活や環境変化それに伴う意識の変化によって見た目の違いが生まれ、それが大きく寿命を変えている」というのです。
オランダ・ライデン大学の教授は以下のように報告しています。
見た目が若い人の特徴は、赤ら顔でなく、シワ、シミ、たるみが少ないこと。
低すぎるBMI値でないこと(高すぎることに関してはここでは表現されていません)。
口内のケアがきちんとしていること。そして強いストレスを長く受けた時に体内に分泌されるコレチゾールの値を低く保つこと。 つまりストレスの無い生活を送ること。
見た目の老化も内臓の老化も同じ。
見た目は体内で起こっていることの表れなんですね。
何となくそんな気はしていましたが、実験を通して、あらためて発表されると、そうならないように日ごろから注意しようという気が湧いてきませんか。