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122 あの人丸くなった、角が取れた などと言いますが

カテゴリ: ショートコラム 作成日:2016年11月13日(日)

「俺、カク。まだまだ丸くなりたくない」とウイスキー角瓶のCMがかつてありましたね。

自己主張強く角を立ててガンガン突き進むのは魅力のひとつでもあります。

人当たりが柔らかく温厚な人を「丸い」などと表現します。

おじいちゃん、おばあちゃんはどうしてあまり怒らない印象があるのでしょうか。

「年齢と共に幸福感も増える。」

こんな興味深い研究結果がカリフォルニア大学サンディエゴで発表されました。

21歳から99歳、計1500人の幸福度が測定されました。

研究によると低年齢層は幸福度が低く、年齢を重ねるほど幸福度は増えていくそうです。

これは若いうちは仕事や生活の不安、不満、将来の不安からのストレスが多いため。

歳をとるとストレスに対する回復や対処する方法も身につけてくるからだそうです。

最近「原因はストレスですね」とひとことで片付けられてしまうことが多いですね。

「くよくよ考えない。よく寝る。頑張り過ぎないようにしてください。」

言われなくてもわかっちゃいるが、できないのが現代に生きる人です。

米国のエールストレスセンターではストレスを回復できる人とできない人の違いがどこにあるかを研究発表しています。

違いは脳内の神経細胞の柔軟性にあるといいます。

実験は30人の脳内活動をスキャニングしながら、1分間に1枚1枚の写真を見せます。

前半の6枚は残虐な写真、後半の6枚は机やテーブルなどのノーマルな写真。

残虐な写真をいつまでも忘れられない人は脳内の柔軟性が足りない人。

結果としてストレスからの回復力が少ない人となります。

このグループは日ごろのストレス回復をアルコールや過度な食事、口論など 他にはけ口を求める生活習慣が多かったようです。

回復の早かったグループはストレス回復を他に求めず、脳内で処理していたようです。

こうなるには「適度な運動」と「瞑想」が有効であるとセンターの教授は結論付けています。

でも最近「キレル老人」が多いのは日本の老人の幸福度が下がってきたせいでしょうか?

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