136 4年後を目指して
日本中に多くの感動を与えた平昌オリンピックも無事閉会しました。
0.1秒や1cmを競うスポーツ選手の競技中のストレスとそれに対処する能力・・・。
TVを見ている私たちの想像を超える世界があります。
60kmで走っている自動車の窓から顔を出したときの風圧を想像してみてください。
スピードスケート選手の時速は約60kmで体が受けるその風速は約14mにもなります。
取り付け不完全な看板やトタン板が飛び始め、まともに立っていられなくなる強さです。
3人で滑るスピードスケート(パシュート)は後続の2人がその風圧を極力受けないようにするために60kmのスピードの中でピッタリとくっついて一直線に滑る技術が必要です。
そのための戦略や戦術が練られ、コミュニケーション作りのために日本選手は年間300日も寝食を共にしたようです。
大和の国、協調の国といわれる日本人だからこそなせる業ではないでしょうか。
多くの日本人選手が「おかげさま」と「感謝」を口にしていました。
かつて水泳の北島康介選手は総合コーチ、ドクター、栄養士、メンタル・フィジカルトレーナーと5名のコアなチームで構成されていました。
今回の選手たちにも多くの協力者やサポーターがいます。
空気抵抗を減らすために指でつまむことすらできないほど体にフィットしたスーツ。
体の延長のような靴やブーツの開発力。
絶え間ない繰り返しと協力があってこそ出てきた結果ですね。
2年前のリオ・オリンピックでは国別のメダル獲得順位と国民総生産順位がほぼ同じでした。
優秀な選手に育て上げるためには相当な投資が必要というわかりやすい数値でした。
少々残念な気もいたしますね・・・。
しかし、何にも増して言えるのは選手達の集中力、継続力、忍耐力、精神力そしてそれを培っていくための毎日の努力にほかなりません。
スポーツ選手のように目標を1点に絞り込むことが難しいのが私たちの日常です。
ある時期、現在の行動や習慣が4年後に有効か無駄かを考えてみるのもよいかもしれません。
精神の集中にもビオストラス。
スイスオリンピック委員会も推薦していました。