139 人生は使い捨て
「時は流れない・・・・・、それは、積み重なる。」
1991年のサントリーウイスキーCMの映像と供に流れたナレーション。
時を経て得たゆたかな人生経験が重なり合い今日の自分がここに在る。
趣きあるバーのシーンで、客は007のジェームスボンド役のショーンコネリー。
彼の渋みと深みある風体と相まって多くの反響を生み視聴者をうならせました。
冒頭のタイトルはこれと正反対の「人生は使い捨て」。
芸術家 岡本太郎氏の言葉です。
「人生は積み重ねなんかじゃあない。昨日までの自分を全部捨てるんだ。
昨日までの経験、知識、行動、しがらみ、栄光、挫折、人間関係、すべて捨てろ。
そして毎朝新しく生まれ変わるんだ。
赤ん坊のように純真に。
透明に。
だからこそ新しい発想が心の底からどんどんと湧き出てくるんだよ。」
孤高の画家だからこそのセリフですね。
多くの人と関わりあいながら生きていく私たちはなかなかその境地には立てませんね。
森友学園、加計学園、公文書改ざん、財務官僚セクハラ、相撲協会、日大アメフト部・・・・・。
続けて起きている一連の不祥事。
こんなとき風車の弥七や遠山の金さんがいてくれたら、とは思いませんでしたか。
総じて言えるのは地位や現在の境遇を捨てまいとする往生際の悪さ。
きちんとした人生を送ってきているのに、途中途中で捨て去るべきものまで我慢して積み重ねてきているから それは常識や道徳観念より大きくなり、軌道修正が利かなくなってきている。
長い時の中では思い通りに行かなくなってしまうようなしがらみがたくさんあります。
しかしせめて自分自身の身体だけはよい方向に向くように努力してみませんか。
3年後のあなたの身体は今のあなたの食生活と生活環境が決めます。
からだに悪いことほど誘惑が多く、手に入れやすく、染まりやすく、取りにくいものですね。
それらは積み重なってしっぺ返しが3年後にやってきます。
せめて良いものと悪いものとの判断を的確にして健康体を作り赤ちゃんのように毎朝リフレッシュして起きられるように努力しましょう。