133 Yes,Virginia,There Is A Santa Claus
これは25年にわたり繰り返し掲載された最も有名で愛された社説のタイトル。
クリスマスにはお孫さんやお子様にプレゼントの計画をしている方も多いと思います。
サンタさんの存在を心から信じている幼児達。
入学後くらいから入れ知恵(?)もあり、「いない」と確信を持っていきますね。
ある8歳の女の子が学校で「サンタなんかいないよ」と友達に言われショックを受けました。
真意をただそうと家に帰って聞くと「新聞社に投稿して訊いてごらん。」とお父様。
バージニアは言われたとおりニューヨークの新聞社「ザ・サン」に投稿しました。
なんとザ・サン紙は社説を使って返事をし、発表されるやいなや大反響をよびました。
いつも追い立てられているような最近の子供達にこんなことを語ると楽しいのでは。
-――以下社説より 1/5程に省略-――
バージニア、君の友達は間違っているよ
君の大切な友達たちは疑いだらけの世の中から悪い影響を与えられているんだよ。
真実や知恵を見通す神様と比べたらみんなのいる世界はものすごくちっちゃいんだ。
人の知恵なんて小さすぎて比べ物にならないよ。
バージニア、サンタはいるんだよ。
愛やひたむきな心があるのと同じくらい確かなことだ。
サンタがいなくなったら子供のように一生懸命信じる心もなくなって、つらい気持ちを楽にしてくれる夢のような物語もないことになってしまう。
本当に大切なことは子供でも大人でも目で見ることができないんだ。
だからすべてがわかったり見えたりするわけじゃあないんだ。
この目に見えない世界はいつも秘密のベールがかかっていて世界中の力持ちが集まったってこのベールを引きちぎることはできない。
信じる心、想像の翼,詩、愛、夢こういうものだけがベールを開いてその向こうにある気高く美しいものを映し出すんだ。
そうさ、バージニア、サンタクロースはいる。
この世でこれほど確かで永遠のものはないよ。
一万年が10回繰り返す遠い未来の先までも子供達の心を喜びでいっぱいにし続けるよ。
こういうことを社説に掲載し、喝采を浴びるところがいかにもアメリカらしいですね。
ケーキを前にしてお子さんやお孫さんにゆっくりとお話されてみてはいかがですか。
心のあり方、それが最も大きな力を作り出すんだよ、と。