144 渋谷のハロウィン族は個性的?
日本の子供の学業レベルが落ちてきて教育のあり方がいろいろと論じられていますね。
金太郎飴のような同じタイプの子供ばかり輩出していると言われ始めてずいぶん経ちます。
「動物学校」というR.H.リブス博士のおとぎ話がそのような社会を風刺しています。
-------昔々のこと、さまざまな社会問題を解決するために動物たちが作った学校があります。
「優秀で個性的な生徒を育てよう」というスローガンを掲げました。
しかし結果的には学校運営を円滑にするために全ての動物に4科目の履修が義務付けらました。「かけっこ」、「木登り」、「水泳」、「飛行」の4教科です。
アヒルは水泳の成績が抜群で飛行も上手でしたがかけっこは苦手でした。
そのため放課後居残り、水泳の授業時間まで削ってかけっこの練習をさせられました。
やがて足の水かきが擦り減り、水泳も平凡な成績に落ちてしまいました。
でも学校は平均的な成績でよかったので、アヒル本人以外は誰も気にかけてくれませんでした。
ウサギはかけっこの優等生。
でも水泳が苦手で居残り授業ばかりさせられているうちに神経衰弱をおこしてしまった。
リスの木登りは抜群。
でも飛行の授業ではどうしても地上から飛べと先生に強要されストレスがたまる一方でした。
ついには疲労困憊の末肉離れを起こし、やがて木登りもCかけっこもDまで落とされた。
ワシは問題児で厳しく更正する必要があった。
いつも圧倒的速さで木の上に到達したが先生の指示する方法にどうしても従わなかった。
こんな中、学業終了時には卒業生総代を決めなければなりません。
結局、泳ぎが得意でかけっこもまあまあ、木登りも飛行もそこそこ、という少々風変りな「うなぎ」が一番高い平均点を出して卒業生総代に選ばれた。
だれもが選任に疑問を持ちながら、まあそこそこ平均的にできるんだからと納得しました。
(7つの習慣より)
グローバルを視野にするこれからの日本にとって個性は最重要課題。
個性とは好き勝手に振舞うことではなく、訓練を重ねた結果、にじみ出てくるもの。
うなぎにいくら化粧をし、奇抜な格好をさせてもそれは見た目だけの一瞬の出来事。
大人たちにはアヒルやうさぎ、リスやワシをより秀でるよう育てていく大切な義務があります。
その義務の中でも重要なもののひとつ・・・、「食育」。とても大切な個性育成のひとつですね。
健全な食生活があってはじめて体力も知力もやる気も伸びていきますよね。