142 エッ!消防署で火事? 保健所食堂で食中毒?
ジャカルタのアジア大会で活躍している日本選手たち。
幼い頃からやりたいことも我慢し、相当な時間を練習に充ててきた成果ですね。
水が厚い鉄板を切るように、目標を絞った時の人間のパワーってすごいものですよね。
幼い子でさえも持っているアスリートとしてのプロ根性には驚嘆します。
盲導犬として10年のお勤めを無事果たした老犬のドキュメンタリー番組がありました。
1歳まで楽しく過ごした家で余生を送るために帰郷するお話です。
「覚えてくれているだろうか?」、「覚えてなくてもしょうがない」と元飼い主。
こんな心配をよそに、車から降りると盲導犬はかつて知った家の中に自ら入って行きました。
元飼い主が幼犬の頃によく遊んだ手袋を出すと飼い主に飛び掛るようにじゃれ付いてきます。
飛び掛る・・・これは盲導犬が絶対やってはいけない行為。
「おぼえていてくれた・・・・・・」、「こんなに甘えてくる」
このじゃれ方はお勤めしていたご主人様の家ではまったく見せなかった仕草です。
10年間も本能や昂ぶる感情を抑えていたこの犬の忍耐強さを考えると涙せずにいられません。
交差点で信号待ちをしていた盲導犬の背中にタバコの火を押し付けた輩がいた。
人の心を持たない輩のことは論外とし、驚くべきはこの盲導犬の態度である。
700℃ともいわれるタバコを押し付けられたときのショックと苦痛。
しかしこの盲導犬は吼えることも走り出すこともしなかった。
それはご主人様の安全を第一にし、取り乱してはいけないよう訓練をされているから。
無報酬で一生を捧げている盲導犬や警察犬のプロ根性にはとてもかないませんね。
それに引きかえ、医者の不祥事、警察官の犯罪、公務員の違反、裁判官の犯罪、教師の失態・・・。
日常茶飯事すぎて驚きすらなくなります。
自らの職業に対するプロフェッショナル意識が低すぎるとこうなるのでしょうか。
警察署取調室から脱走させてしまった失態があると、消防署から出火したとしてもたいして驚かなくなりますが 職業に対する誇りやプロ根性を再認識するときではないでしょうか。
すべては盲導犬のような明確な目標と気持ちの集中からくるものですよね。
集中力に絶対必要なもの・・・それは体力です。
同じ事を続けることができる集中力と体力、これもまた訓練のたまものですね。